The Meaning of "DramLad"
私達の社名は、1杯のウイスキー(A Dram of Whisky)の「Dram」と、スコットランドで男性が「古い親友、気の置けない親友」に対して使う「LAD」を組み合わせたもので、「ウイスキーを楽しむ人」を表しています。また、そこから派生して「ウイスキーを共に楽しむ仲間」という意味も込められています。
ロゴは、日本の水引「梅結び」とウイスキーの聖地スコットランドのケルティック文様の融合です。「梅結び」は、その結び目から「絆」や「固く結ばれた」という意味を持ち、また、梅の花が春に先駆けて咲くことから「運気向上」の意味も持っており、縁起の良い結び目として古くから親しまれてきました。
そして、ケルティック文様との融合は、私達がウイスキーのプライベートブランド・カンパニーであることを表現しています。
「伝統を重んじ、そこから新しいものを発見(提案・創造)すること」
これが私達のヴィジョンです。
私達は、長いウイスキーの歴史の中で受け継がれてきた伝統への深い敬意を抱いています。「伝統的であること」は、決して「古びたもの、退屈なもの」ではありません。
例えばウイスキーの歴史には、原料の品種改良や革新的な製造設備と技術の誕生、新しい樽の導入など製造環境の変化や、その時代の社会情勢や法整備といった大きな転換点がありました。
そして、時代によって移り変わる人々の嗜好の変化を柔軟に受け入れてきたこと、さらに、理想的なウイスキーを追い求めて新たな試みに挑戦してきた生産者・職人達もウイスキーの歴史の中に確かに存在しています。
ウイスキー造りの根本的な製法は変わらずとも、時代の大きな流れの中で、その時代に生きていた人々が最善と考えた取捨選択の繰り返し、あるいは進化や革新と呼ばれてきたことの蓄積、その全てが「伝統」となり、やがて「歴史」となって紡がれていき、今のウイスキーに受け継がれていると言えるでしょう。
そして今を生きる私達もまた、伝統と歴史を受け継ぐ者として、考え得る最善の選択の積み重ねを次世代に引き継いでいくことが、私達の責務であると考えています。
DRAMLADはウイスキーの伝統と歴史に敬意を払い、その中に身を置く者としての自覚と責務を常に抱き、"より良質なウイスキーを、よりダイレクトに"提案し続けてまいります。


これまで私達が様々な蒸溜所を巡って見てきたこと、それはプライドを持ってウイスキーを造る職人達の姿でした。
長い歴史を持つ蒸溜所の職人達は、先人の技術を受け継ぎウイスキーを造り続けています。また、新しい蒸溜所の職人達も彼らが理想とする味わいを追求しながらウイスキーを造り続けています。彼らのウイスキー造りへのプライドの積み重ねが、やがてハウススタイルと呼ばれるものになり、私達はボトルを通して、その素晴らしさを感じ取っていると言えるでしょう。
この職人達のプライドによって育まれてきた蒸溜所のハウススタイルを、私達は何よりも大切に考えています。
様々な転機を迎え、乗り越え、時には新たな試みに挑戦してきた各蒸溜所のウイスキーが持っている、時代を超えて脈々と受け継がれてきた共通の香味。私達は、これまでに数多くのオールドボトルや現行オフィシャルボトル、そして個性豊かな様々なボトラーズのボトルを通して、それらを体験し続けてきました。
こうした経験の蓄積に基づいて、その蒸溜所のハウススタイルを体現するような良質な樽を真摯に選び出していきます。
また一方で、今のウイスキーが持つ多様性にも注目しています。例えば、昨今は様々な種類の樽で熟成され、あるいは後熟されることが増えました。それらのウイスキーは、時に今までの経験には無かった新しい発見や驚きを私達にもたらしてくれます。こうした今のウイスキーが持つ多様性もウイスキーの楽しさ・奥深さの1つとして提案していきたいと考えています。
私達は、生産者のプライドに敬意を払い、蒸溜所のハウススタイルを体現するような良質な樽や、今のウイスキーが持つ旨さと豊かな個性を持った樽を、プライドを持って真摯に選び出していきます。
そして、私達がお届けするウイスキーが皆様の感動と歓びとなれるよう、私達もまた、その歓びを分かち合うことを願っています。